テキストに沿ってEV3の実行環境を構築する。
(ページ249の「RaspberryPiの環境構築」から)
注) RaspberryPiのOSもバージョンアップしており設定の方法も随分変わっている。
ダウンロードしたev3chainer_setup.sh.tarを解凍して出来た5つのファイルをユーザーのrootディレクトリーにコピーする。
・ev3chainer_setup.sh
・ev3console.conf
・jupyter.service.conf
・jupyter_notebook.conf
・rules.conf
ターミナルからシェルスクリプトを実行する(オリジナルでは・・)
sh ev3chainer_setup.sh
ただし、このままだとPicameraを使う下記pythonプログラム
from picamera2 import Picamera2
でpicamera2のモジュールが無いとエラーになる。
新しいRaspiOSではpicamera2はプレインストールされているおり、ここで作った仮想環境で再度インストールしようとしても既にインストール済みと出てきてインストールが中断される。
仮想環境に関しては全くの素人だが、ev3chainer_setup.shの中身の
pyenv virtualenv 3.8.5 rpi2ev3
を下記に修正し
pyenv virtualenv system rpi2ev3 --system-site-packages
--system-site-packagesが必要かどうかは不明、とにかくシステムのpython環境を使うと指定して仮想環境を作成する。
従って数行上の、
pyenv install 3.8.5
は不要なのでコメントアウトしておく。
ここまで考えると、わざわざ仮想環境を作成してそこで作らなくても良さそうに思うが、RaspberryPiは使用時に仮想環境を作成して使うのが流儀のようで、一部のモジュールは仮想環境からではないと直接のシステム環境ではインストールでない仕様になっていてしかたがない。
仮想環境のアクティブ化
EV3の実行環境を構築するシェルスクリプトのev3chainer_setup.shでは、rip2ev3という仮想環境を作成し、その中で操作している。
従って、追加でモジュールをインストールする場合には、その仮想環境をアクティブにしてから作業を行う。
pyenv local rpi2ev3
仮想環境"rpi2ev3"をアクティブ化する。
source .pyenv/versions/3.8.5/envs/rpi2ev3/bin/activate
OpenCVのインストール
下記コマンドを実行する。
pip3 install opencv-contrib-python
OpenCVが正しく動作することの確認は、Pythonモードに入り、
まずcv2のインポート
>>> import cv2
続いてバージョンの確認
>>> cv2.__version__ '4.10.0'
画像処理ユーティリティモジュール imutils のインストール
下記コマンドを実行する。
pip install imutils